キスはおとなの呼吸のように【完】
「カズトも重労働おつかれさまです」

缶のなかのアルコール飲料をのどを鳴らして、ごくごくのんだ。
これがわたしたちのふだんのデートだ。
こういう時間がなんのおもしろみもないわたしの人生に、わずかな色をあたえてくれているんだろうと、つらつら思う。

思いだしてわたしはいった。
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