キスはおとなの呼吸のように【完】
「今日も寒いねー。なにか身体が温まるお酒ちょうだい」

声におどろき、あわててふたりで定位置にもどる。
挙動不審になりながら、そしらぬふりでうしろをむくと、まるまるふとったスーツの男性が引き戸のそとに立っていた。
わたしも何度か会ったことがある、三本酒店の常連客だ。
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