キスはおとなの呼吸のように【完】
「袴田。このまえおれが電話でアポイントメントをとった四葉屋(ヨツバヤ)さんて、わかるか」

「はい。わかります」

わたしも食事の手をとめ、仕事モードで返事をした。


四葉屋。


業務内容までは知らないが、たしかまだ創業一年にも満たない、新しくできたばかりの若い会社だ。
以前、黒抜きのクローバーのロゴを見た覚えがある。
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