【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
恐くないわけがない。
体は震えているし、泣きそうにもなる。
でも…
もうちょっと…
もう少しだけ…
あと少しだから………
ぎゅっと目を瞑る私に聞こえる声は冷たく、低い。
「もう2度と柾樹君に近づけねぇようにしてやるから安心しな」
そう言ってナイフを私のYシャツに近づけた時
パシャッ
フラッシュが光る。
「お前ふざけてんじゃねぇよ」
今までに聞いた声の中で、一番低い声を出した柾樹。
ナイフを持った女の手首を掴み上げ、ナイフを取り上げた。