ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
雪ちゃんの事をずっと見て来たからこそ、彼の事はたくさん知っている。


だから、雪ちゃんの癖だって、ちゃんと知っているのに……。


自分の感情だけが先走っていたあたしは、その欠片を見落としてしまっていたんだ……。


「バカ……」


自分自身への戒めの為に零した言葉を、まるで呪文のように繰り返す。


「バカ、バカ、バカ、バカ、バカッ……!」


そうして何度も口にした後、コルクボードに写真を戻した。


それから、自分の中にある強い想いに背中を押されて、お兄ちゃんの部屋に向かった。


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