ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「父さんも章太郎も、仕事に戻ってよ……。俺は大丈夫だから……」


雪ちゃんの口調は弱々しいままだし、顔色だってすごく悪い。


どう見ても大丈夫そうじゃないのに、彼はいつものように周りへの気遣いを見せた。


「わかったよ」


雪ちゃんの気持ちを汲み取るように頷いたお兄ちゃんが、あたしを見ながら小さく笑った。


「お前はどうせここにいるんだろ?仕事が終わったら、また迎えに来るから」


「うん……」


お兄ちゃんは雪ちゃんにも笑みを向けた後、おじさん達に頭を下げて病室から出て行った。


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