ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「渚……」


「なぁに?」


「海ってさ、毎日色が変わるんだよ。知ってた?」


雪ちゃんは、まるで子どもが友達に新しい発見を教える時のように、楽しげな表情をしている。


「ううん、知らない」


首を横に振ると、彼が少しだけ得意気な笑みを浮かべた。


「海の色って、水質とか深さとか天候とか……それから、海底の色なんかでも変わるんだってさ。特に天候の影響は大きいらしくて、同じ場所でも季節や時間帯で全く違う色に見えるらしいよ」


ゆっくりと話した雪ちゃんは、少しだけ寂しげな笑顔を見せた。


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