ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
零れそうになる涙を必死に堪えて、口角を精一杯上げてから病室に戻った。


雪ちゃんは、窓の外をぼんやりと眺めていた。


「何見てるの?」


「海……が見たかったんだけどね」


窓の向こうに視線を遣ったけど、見えるのは山だけ。


「海は反対側なんだね……。残念だね、今日はすごく綺麗だったのに……」


「今日はいい天気だからね」


「うん、だからかな?いつもよりね、海が透き通ってる気がしたの」


「そっか」


残念そうに笑った雪ちゃんは、ベッド脇の椅子に座ったあたしの手を握った。


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