ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
誰よりも一番最初に雪ちゃんに結果を伝えたくて、合格発表の日は予め彼を海岸に呼び出していた。


今思えば、残念な結果を報告しなきゃいけない可能性だってあったのに……。


あの時のあたしは、何故か合格出来る気がしていたんだ。


「雪ちゃーん!」


「渚!どうだった!?」


「合格したよっ!!」


あたしは笑顔で言いながら、雪ちゃんに飛び付いた。


学校に合否を確認しに行って、そのまますぐに海岸に行ったのに……。


暖かい日だったにも拘わらず、雪ちゃんの体はすっかり冷え切ってしまっていた。


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