初恋センチメンタル*
第一章*
偶然という名の運命?
____美緒side___
ピリリリ……
ピリリリ………
「あーうっさい」
ガシャンッ!!
ん?なに今の音
うん、聞こえなかったことにしましょう。
あたしは何も知らないし何も聞こえてない。
目覚まし時計なんか壊してませんよ?ましてや朝が弱くて目覚まし時計がうっとうしいからって、そんな理由で壊すわけがないじゃないですか。
よし、これでオッケー。
「なーにがオッケーだ、目覚めろチビザル」
なんか今、悪魔の声が聞こえたような。
うん、気のせいだ気のせい……。そう思いたい。
よし今ならもう1度寝れる、寝よう。
「お休み~、ガフッッ!!!」
おでこに鋭い衝撃、涙目で重たい目をあけるとそこには、鬼の形相をした幼なじみの隼人が立っていた。
「こんな時間に何の用よ、バカ隼人~」
「これのど・こ・が!こんな時間なのかな~?美緒ちゃんっ?」
「は?」
なに言っちゃってるの?
あたしの予想では今6時……
「8時じゃボケ」
なはずでした……__
「テヘッ、間違えちゃった」
「うっせぇ失せろ。ってか着換えろサル」
可愛い子ぶっても無駄無駄。
こいつに通用なんてしやしない。ってか元から可愛くないから仕方がないけどさ!
「サルはひどいだろ!!」
「じゃぁ……チンパンジー?」
全然変わってないし
「もういい!!早く出てけバカ」
「はいはい」
キーーーーッ!!
余裕な隼人がうっざーい!!!
隼人への怒りはほどほどに、まだ新品の制服に着替えた。
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