初恋センチメンタル*
昨日入学式を終えたあたしたち。
ケッ!入学早々遅刻かよ、全く
それもこれも起こしてくれなかった目覚まし時計のせいだっ!
「………」
途中、通算50個目の壊れた目覚まし時計が目に入ったけど気にしない気にしない。
自分の部屋をでて、あたしの鞄を持ってってくれた隼人のいるリビングへ向かうあたし。
「毎日毎日ごめんなさいねぇ、隼人くん」
「いえいえ、大丈夫ですよ。サルの面倒は飼育係が見るものですから」
リビングの前で立ち聞きするあたしはもう、爆発寸前。
な、なんなのあいつっ!!!
サルの飼育係だとー!?
「あら。じゃあこれからもよろしくね隼人くん」
いやぁーーー!!
よろしくすんな!お母さん怨むよ!?
イライラMaxで扉をあけた。
「腹減った〜」
女の子の欠片もないわ、あたし。
第一腹って……
「寝言は寝ていえ、チビザル」
「はぁ?」
あたしが睨む相手は無論、バカ隼人改め幼なじみの
葉波隼人(はなみ はやと)
口悪くって、性格は史上最悪。エロいしバカだしアホだし、変態だし。
とにかく!あたしは大っきらい!!
神様も何を思ったのか、なんでこいつにこんな容姿をあげたのか16年間生きてきて、いまだに謎。
ってか、あたしの永遠の謎。
隼人は長身でムカつくほど端正な顔立ち。
明るい茶髪に赤のメッシュのアシメヘア
性格悪魔でもモテちゃからウザすぎる
”一応”幼なじみです。
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