ROCK YOU!

純希は不機嫌そうだったけど、オレは海斗が決めた事に異議は無かった。

…海斗はオレより全然賢くて、あいつの考えは理論的だから。


だから、
あいつが「良い」と言う事は間違ってないはずだし
逆に、あいつが「ダメだ」と言う事は多分ダメなんだと思う。


そんなだから
オレらのバンドをまとめてるのも、演奏に対してアドバイスするのも
決まって海斗だ。

その前に、3人の中で1番音楽の知識と技量があるからなんだが…


「本番まであと一ヶ月、気合い入れて行くぞ!!」


オレは、少しの沈黙を破って声を上げた。


不機嫌だった純希も、若干戸惑ってた海斗も
オレの声を聞いて顔を輝かす。


「「おう!!!」」


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