オサナナジミ
「里佳子、まだ誰にも言うなよ?お前わ親友だから言ったんだかんな」
そんな…
ずるいよ…
無邪気な笑顔で
キラキラした瞳で
言わないでよ。
"親友"なんて、やめてよ
あたしわ二人を
祝福できないんだよ?
翔のバカ…
「うん、おやすみ」
「家まで送るよ」
「大丈夫」
「まあ、すぐそこだもんな!じゃあまた明日」
「また明日」
家まで送ってもらったら
きっと
泣いてしまうと
思ったから
断った。