素敵すぎる恋愛…あなたの世界へ…
私はちょっと心配にはなった。

私が、貴俊さんとの間にあった壁…

普通の暮らしをしていた私と社長の彼。

どう考えても、釣り合わないから…


そんな考えは、貴俊さんにはお見通しのようだ。


「愛美・・・お前何を考えてる?

 俺が社長だから…とか考えてないだろうな。

 俺は、親が社長じゃない。

 だから、別にお前が心配することはない。

 不安になるな。俺はお前の親父とは違う。

 俺と勇人で作った地位だから。

 お前が嫌うなら、いつでも社長なんぞやめてやるさ。

 俺には社長より、お前が大切だ。

 意味…分かるよな。

 俺はお前のお母さんにも同じことを言った。ウソはない。」


そういって、貴俊さんは私を抱きしめてくれる…

なんて暖かな腕の中なのだろう…

私は、社長夫人として何もできない…

でも、貴俊さんは、社長夫人を求めていない。

私を求めてくれている…うれしい。


彼との間にあった壁のようなものが崩れ去っていく感じがして、

幸せを感じていた・・・

< 123 / 219 >

この作品をシェア

pagetop