五人の王子に仕えしは




ガタンッ!!



一人黙りこくって座ってた奏君が、勢い良く立ち上がった。

思わず四人、と私の視線は奏君に向く。



「ヒイ…ッ」


そして、私はそんな声が漏れてしまった。
奏君の顔は、超超、不機嫌マックスだったのだ。

やばいって普通に怖すぎ。
眉はめちゃくちゃ顰められてるしその眼光は人を殺せそうである。

そして私の方へ歩いてくる。むり。殺される……!



「ま、奏君まって、私まだ死にたくな……」
「るせぇ! ちょっとついてこい」
「ハイワカリマシタ」


腕を強く掴まれて、ズンズンと先を歩いていく奏君に引きずられる様にしてさっきの裏庭の方に連れて行かれた。




「奏、アイツ何怒ってんの!?」
「ふふ、僕は気付いてたけどね。大方嫉妬でしょ」
「は? なんのだよ」
「鈴奈先輩と……おれたちが、話してた、から?」
「違う違う。あーあ、鈴奈ちゃん、また奪われちゃうかも」










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