年下彼女に負ける俺-1-
「はい、フルーツタルトなんですけど大丈夫?」


「はい、僕は大好きです。」


聡ちゃんが笑顔で答えると、母もまたさらに笑顔になった。






ケーキを食べながら私は母に聞いた。


「お父さん今日も仕事?」


「えぇ。今日も遅いかな。」


「そっか。」




なら聡ちゃんはゆっくりしていけばいいと思うんだけど。

でも明日は仕事あるし、早く帰って休んだ方がいいのかな。




「聡ちゃんゆっくりしていく?」


「いや、ケーキ食べてちょっとしたら帰るよ。」


「そんなに早く?もっといてもいいのに。」


「いえ。明日は仕事もあるので早めに帰ります。」


「そうですか。今度来た時はぜひゆっくりして行ってくださいね。」


「ありがとうございます。」



みんなでケーキを食べながら話したこの時間は、なんだか不思議な時間だった。
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