年下彼女に負ける俺-1-
「あのさ、苦戦中のところ悪いんだけど、私終わったんだよね。」


「じゃ、帰れば?」





素直じゃないな。

わかんなければ聞いてくれればいいのに。



こう見えて私は、成績は上位の方なんです。





「じゃ、帰ろう。」


そう言って席を立ち、浅間の後ろを通って帰ろうとする。


が、なにかに躓き、転びそうになる。





「きゃっ…」



こんな私でも、可愛い声は出すんです。


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