年下彼女に負ける俺-1-
「じゃ、俺は外に行くよ。お前の彼氏が来てもわかるように。」


「私も行くよ。」




私の言葉にやめとけと浅間は言った。




「お前は歩けないだろ?だから待ってろ。」



私は頷くことしかできなかった。


だけど、浅間と聡ちゃんが二人で話しているところを、想像することができない。

二人はいったいどんなことを話すんだろうか。





不思議だなと思いながら考えていると、浅間は保健室を出て行った。




一人になると、保健室はさらに静かになり、ただつまらない時間だけが過ぎていった。







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