年下彼女に負ける俺-1-
『どうしたの?』


「足怪我して歩いて帰れないから、学校に迎えに来てもらえるかな?」


『いいよ。ちょうど家に帰ってるところだったし。今から行く。』


「うん。待ってる。」





話が終われば携帯をポケットにしまう。


聡ちゃんの声はとても落ち着いていた。






「優しい人だな。」



俺もそんな人になりたいなと言う声も聞こえた。


だけどその言葉は私の聞き間違いかもしれない。
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