年下彼女に負ける俺-1-
「おまえぇー!私の天ぷら食っただろぉぉ!!」


浅間の首を絞めて身体を揺らす。




「お、おい。俺を…殺す…気か…。」


だんだんと小さくなって消えていく彼の声に、慌てて手を離す。

はぁ、はぁと息を切らす彼は、私のことを睨んできた。





「お前のせいで死ぬとこだった。」


「お前が悪い。」


「うるさい。食べ物にこだわりすぎ。本当、可愛くねえな。」


「前に私のこと可愛いと言った口はどこにいったんだか。」





隣で浅間がゴチャゴチャ言う中、黙々と食べる。






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