年下彼女に負ける俺-1-
部屋に着くと、畳の上でゴロゴロしながら携帯をいじっている蜜がいた。




「あれー?美桜子どうしたの?」


「んー、気分悪くなったから食べるのやめた。」




私の言葉にそっかと呟いた蜜は、再び携帯へと視線を移した。




蝉の声が聞こえ、いつもだったら暑さが増していくはずなのに、旅館の場所のおかげなのか、周りには木がたくさんあったからなのか、涼しく感じた。


まるで田舎のおばあちゃんの家にでも来たみたいだ。





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