年下彼女に負ける俺-1-
歩いているうちに改札に来ていた。

切符を通して歩けば、天使ちゃんに聞く。




「最初どこに行く?」


「まずは…私が好きなお店に行ってもいい?」


「うん。」


本人は気づいてないだろうけど、上目づかいで聞いてきた彼女は、ぶりっこではなく、ただただ可愛いくしか見えなかった。


そんな彼女に腕を引っ張られ、こっちだよと言われてしまえば、今日1日で私はどうにかなってしまいそうだった。






ごめん、聡ちゃん。

私浮気しちゃうかも。


なんて考えが頭に浮かぶ中、きっと私の表情はヘラヘラ、ニヤニヤしていたと思う。
< 98 / 321 >

この作品をシェア

pagetop