スリーポイント
ショック。
そういえば昨日、紅茶があと一つだったんだっけ…。
はあ、とため息を吐き、重い足取りで自分の部屋へ戻る。
ガチャリと扉を開けると、壁に掛けてある上着を着て。
それと机の上にあった鞄を肩にぶら下げて、帽子を深く被る。
私は今何をしているのか、と笑いたくなる。
引きこもりのクセに。
(ただ紅茶を買いに行くためだけに、自分の嫌いな外へ出るなんて…)
余程、アイツに未練があるのかな……。