嵐の日から(短編)
ドアを開けたベラトリスはにっこりと微笑んで迎えいれました。
「まぁアーリャ、ご機嫌いかが?
私はこのとおり毎日変わらない暮らしぶりよ。
それにしても…なんて素晴らしいお天気でしょう。
雲一つなくて清々しいわ!」
ベラトリスは海に手を向け言葉を続けます。
「ご覧になって……あの蒼い海ときたらなんて機嫌良く見えるでしょう。
本当に、恐ろしいほど全てが輝いているわよね…」
―――この子、いつもより怯えてるわ――――
アーリャにはすぐわかりましたが、あえて気付かぬふりをして愛想よく返事をしました。
「そうね、貴女のおっしゃるとおりだわ」