LAST EDEN‐楽園のこども‐
上等だね。



心の中で呟くと、感傷的な気分が胸の中を覆う。


クズだろうが何だろうが、好きなだけ罵ればいい。


何を言おうと、あんたにあたしを傷つけることはできない。


あんたがどれだけ悪意に満ちた言葉を口にしても、何も感じたりしない。


そんな価値もない奴に、どうしてまともに向かい合ってやる必要がある。


自分の物差しから外れた人間を簡単に切り捨てる奴に、誰が本当の気持ちなんて教えてやるかよ。


狭い目の前しか見ようとしないあんたに、それでも理解させてやれる言葉なんて、あたしは持ち合わせちゃいないね。


ひとしきり怒鳴って気がすんだらしい彼は、実に嘆かわしいといった様子で首を横に振ると、諦めたように声のトーンを下げた。
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