空からの届けもの
「じゃあ今日はどうなんだ?」
エフ、その問いを心にしまおうと決意。
「……テトラがそういう奴で、おにーさんは嬉しいぞ!」
「え?あ、ありがとうございます……?」
――気付けば日は天高く昇り、そして2人は。
本日の仕事場に着いた。
†
先程話していた通り、これから平民の見習い剣士の『練習相手』をする。
相手になれるのは、ごく限られた者のみ。
今日仕事の者は、3人ほど。
それに対し、練習する見習い剣士達は8~18歳なら誰でもできる。
最もほとんどが男だが、今日来たのは20人ほど。
「いつもより少ない?――あ、あいつがいねーのか」
「どうします?いつもみたいに分けられませんけど」
「じゃあ、人気者がつらい思いをするってことで」