水に映る月
 

訪問者のシンって人は、慧と話がしたいと言ってるみたいだった。


「前も言いましたよね?もう、オレは降りたって‥。」


眉をしかめて話す慧が気になりながら


「いってきます。」


小声で彼に声を掛け、あたしは玄関を出た。


エレベーターに乗り、一階で降りる。

エントランスで、男の人とすれ違った。



─ さっきのシンって人かな‥



顔は、よく見えなかったけど、そんな気がした。


 
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