水に映る月
 

その週の土曜日。

慧は公休日で、あたしは朝からバイトだった。


お昼前に、夜は一緒に外食しようって、彼にメールを送った。


返事は、まだ来ないけど、起きたらくれるはず。

ワクワクしながら、仕事をしていた。


昼休憩の後、服を選ぶお客の相手をしていると、珍しく清香(サヤカ)が店にやって来た。


「純、久しぶり♪」


「ほんまや、めちゃ久しぶりやん♪」


カレシでも出来たのか、彼女は棚に並んだロンTやカットソーを選んでいる。


「誰かにプレゼント?」


冷やかすように訊くと、清香は、クスッと笑って


「もうすぐ、ケイちゃん迎えに来るから、暇潰してるだけ♪」


って、答えた。


 
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