水に映る月
「ケイちゃんって‥?」
どうか別人でありますようにと願った。
絶対に絶ッ対に、あり得ないって‥。
なのに
「ほら、姫島やっけ?泊めてもらったやん♪」
清香は答えると
「じゃ、遊んで来る~♪」
と、手を振って、店から出て行った。
血の気が引くって言うのかな‥。
全身が凍ったみたく固まってしまって‥。
─ なんで?
ハッと我に返り、中井さんにトイレに行くと声を掛けて、あたしは清香のあとを追った。