水に映る月
朝、目覚めると、知らないオジサンが寝ている。
そんな日が、段々と増えた。
けれど、そのオジサンとも別れ話になったみたい。
オジサンは、家に来なくなった。
ママは、毎日、泣いていて‥、
あたしは、そんなママに話し掛けることが出来なくて‥。
それまでは、家でお酒を飲むことなんて無かったのに、ママはキッチンに座り込んで、お酒を飲むようになった。
どのくらい、そんな日々が続いていたのか、小さなあたしには分からなかったけど‥。
ある日、ママの姉である叔母が、東京のアパートにやって来た。