水に映る月
従兄を振り切って部屋を出て、階下に下り、祖母の部屋に入った。
そして、祖母のお布団に潜り込んだ。
祖母を心配させたく無かったのはモチロンだけど‥、
時間が経つにつれ、段々と恐怖感が襲って来た。
それに、イタズラされたことが、とても恥ずかしくて‥。
だから、そのことを誰にも言えずにいた。
その日以来、従兄とは会っていない。
きっと、あたしがおばあちゃんに告げ口したと思い込んだんだと思う。
従兄と顔を合わせることは、一度も無かった。