水に映る月
車が団地のような建物の敷地内に入った。
駐車場に停めたから、ここの住人なんだ。
真面目そうな二人組が車から降り、続いてヤンキー二人も降りた。
そして、あたしの横にいたヤンキーが
「降りろよ。」
と、指示をした。
あたしと清香は、車から降りた。
清香を引っ張って走って逃げようにも、ここがどこだか分からない。
大声で助けを呼びたいけど、きっと、助けが来る前に、どうにかされてしまう。
どんなに考えても、助かる見込みは無いように感じた。
いくつかある棟の一つに入り、あたしと清香はエレベーターに乗せられて、八階の一室に連れて行かれた。