水に映る月
 

中三の夏、慧と仁くんは、仲間の家に呼ばれた。

部屋に入ると、いつもは仲のいい5人の友達がいた。


ただ、その日に限って、イヤな空気が漂っていることを感じた。


「ヤバ‥って思ったな。思った時には遅かった。オレもヒトシもボコボコにヤられたな‥。」


「マジで?」


「うん、マジや。そのあと、二人ともソイツんちの押し入れに突っ込まれて、丸一日、出して貰われへんかった。あん時、殺されるんちゃうかって、ほんまに恐怖やったな。」


淡々と話し続ける慧。


「怖いね‥。」


あたしは、彼の横顔を見つめた。


 
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