水に映る月
「行ったんや。可愛い♪」
からかうように言うと
「だって、オレが出てくまで“学校行こー!”やられるねんで。たまらんやん。」
子供みたい。
少しスネた口調で答えた。
こんな風に、慧の学生の頃の話を聞くことは初めてだったから‥。
とても嬉しかった。
「それで?」
あたしは、話の先を促した。
「オレもヒトシもヘタレのくせにイキってたからな。だから、ウザいヤツ呼び出してはシバいてた。ボッコボコにな。」
「酷いね‥。」
「あほやったんやな。今、思っても、なんで、あんなことしたんやろ‥って。けどな‥。」