水に映る月
 

「悪いことしたら、自分に返って来るんやな。そう、あん時に思ったのにな‥。」


「ん?」


「ソイツら、別件でカンベに入ったけどな。オレらは、ボコられて以来、二度とヤンチャやめたな。卒業まで、ヒトシと二人でおとなしくしてたわ。」


「そっか。」


なんとか高校に入学した彼は、三年間をフツーに過ごしたって言った。

学校で知り合った面白い人の話をしてくれたりして‥。



高校を卒業した慧は、就職した会社を二年で辞め、運送会社でバイトを始めた。


「シンさんに出会わんかったらな‥。」


呟くと、慧は浅く溜め息を吐いた。


 
< 197 / 370 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop