水に映る月
慧の部屋はワンルームだけど、とても広かった。
履いていたグラディエータを脱いで、促されるまま部屋に入った。
8畳ほどのフロアには、ミニキッチンとユニットバスがあり、ベランダのガラス戸寄りに、ソファと液晶テレビ、それから白いローテーブルが置いてある。
その部屋の奥には、二段ほどの階段があって、階段の上のスペースに、ダブルベッドが設置されていた。
英語が印字された木製の樽が二つ。
ベランダとは反対側の壁に並んでいて、その横にはクローゼットの扉があった。
「部屋、めちゃ綺麗。」
─ A型なのかな‥
ふと、そう思った。