水に映る月
 

ある程度の時間を見計らい、慧はシンのアパートに戻った。


乱暴された女の子は、放心状態で‥。

慧は、女の子をアパートから連れ出し、車に乗せて彼女を家の前まで送った。


偽りのkissをして、いつもの言い訳をして‥。


「明日、会えるか?」


そう訊いた慧に女の子は頷くと、車を降り、ワンルームマンションへと帰って行った。


その姿を見届けて、彼は車を走らせた。


 
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