水に映る月
 

切ないとか苦しいとか、そんな感情の域を遥かに越えていた。


彼が犯した罪は、許されるものじゃないのに‥。


なのに、どうして‥?

あたしは、慧を嫌いになれない。


隠された罪深い真実を知っても、それでも尚、彼を、すきだと感じている。



─ ケイちゃん‥


  助けてよ‥



胸の中に渦巻く、苦しみよりも、もっと苦しい感情が涙を止めてはくれなかった。


 
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