水に映る月
 

途端、治まっていたDOKIDOKIが激しく鳴り出した。

頬がカーッと熱くなるのを感じた。


そんな自分に、戸惑いを覚えたけど


「知りたいもん。あたし、ケイちゃんのことイッパイ知りたい♪」


あたしは、素直なキモチを彼に伝えた。


「純ちゃんって、変わってるな♪言われるやろ?」


慧は、楽しそうに笑った。


「うん、よく言われる。変人やって♪ね、今日も夕方から仕事なん?」


あたしは、さっきと同じ質問を繰り返した。


「月曜日は休みや。隔週の土曜と毎週月曜がオレの休み。」


答えると、慧は部屋の奥へと歩き、ベッドの手前にある階段に腰掛けた。

それに合わせるように、あたしはソファに座った。


 
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