水に映る月
午前四時半。
アラームの音で目覚め、洗顔を済ませてキッチンに立った。
裸エプロンでサプライズなんてしたら、ケイちゃん、ビックリするかな?
「エプロン買っとけば良かった♪」
そんな勇気も無いのに、くだらないことを考えながら、野菜を切って、お鍋でお湯を沸かした。
慧は、自炊をしないのか、調理用の道具が少なくて困ったけど、どうにか、彼が帰って来る時間までに料理は出来上がった。
パスタはクリームソースのきのこスパゲティ、しっかり下味を付けた唐揚げは、祖母から伝授されたもの。
グリーンサラダには、あたしのすきなピエトロのドレッシングを添えて‥。
それらをテーブルに並べた時、玄関のドアが開いた。