ETERNAL CHILDREN ~永遠の子供達~
いやっ、フジオミやめてやめて、もういやあ!!
二の腕を押さえつける確かな痛み。
どんなに泣いて叫んでも、彼は繋いだ身体を離してはくれなかった。
引き裂かれるような痛みと恐怖しかなかった。
あまりの恐怖と苦痛に、彼女は自ら意識を手放した。
目を覚ました時には覚めてくれる悪い夢だと祈りながら。
だが、目を覚ましても始まるのは悪夢の続きだけ。
全てが終わった後も残る身体の奥の鈍い痛みを感じて、シイナは無言で涙を流し続けた。
シイナ。
ためらいがちにかかる声。
虚ろな瞳で見返すシイナには、おぼろげなフジオミが映る。
まるで、大切にしていたものを自らの過ちで失ったような、どうしようもない後悔とよく似たやるせない感情が、瞳から伝わる。
それは、壊れてしまった二人の関係を、もしかしたら彼も悔やんでいたのかもしれないと、一瞬だけシイナに思わせる表情だった。