ETERNAL CHILDREN ~永遠の子供達~
めまぐるしく甦る忌まわしい過去に、シイナの身体が拒絶反応を示した。
嘔吐感と激しい震えに身体が支えを失い、膝が崩れる。
「シイナ!?」
驚いたフジオミがとっさに腕を伸ばし、シイナを支えようとする。
「私に、触らないで!!」
鋭い眼差しで、シイナはフジオミの手を拒んだ。
「――」
「言ったはずよ。義務を果たす気がないのなら、私に触れるのは許さない。
さあ、消えて。その姿を私に見せないで。これ以上、私を不愉快にさせないでっ!!」
伸ばした手を、しばしさまよわせ、フジオミは引いた。
視線が絡み合い、わずかな沈黙の後、フジオミは無言で背後のエレベーターに乗った。
シイナは壁に寄り掛かり、しばし泣いた。