誘拐犯は…神様だったのです!
―――――…
―――…
それから、数日後のお昼
「え?不審者ですか?」
私は、グレンさんのお店で彼に花束を包んで貰いながらそんなことを口にした
「あぁ、さっきお客さんが話してたけど凜は大丈夫かな?って…目撃者情報が神無の家の近くらしいから」
「………」
なんでも、グレンさん曰く…ここ数日の間に二人組の不審者が出るらしい
顔は暗闇ではっきりと分からないもの、目撃者によると長髪の男性とウェーブのきいた髪型でスーツを来た二人組
突然目の前に現れ、鋭い目で睨まれ恐怖で逃げればいつのまにか先回りをされている
まるで、空を飛んで舞い降りたように…
「あ…の、それ、本当なんですか?」
ゴクリと喉を鳴らし、ギュと手を握りながらグレンさんに言うと、躊躇いもせずに頷く
「あぁ」
「…………っ」
「乱暴とか、何か盗まれたわけじゃないらしいけど…そいつらに会った奴らは、その場所で気を失うとか」
「…………」
「それで、気づけばその場に倒れているか、運が良ければ病院」
「………」
「退院した女の子によると、黒くて大きくてまるでこの世の物じゃないとか」
平然と話すグレンさんを目の前にサァーと寒気がして、鳥肌が立つのが分かる
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