誘拐犯は…神様だったのです!




久しぶりのその姿は、変わらず綺麗で…少し冷めた無表情のまま


まだ当分は部屋には来ないと思っていたから、いきなりの登場に窓枠から降り軽く頭を下げる



「ど、どうも…お、お帰りなさい…久しぶり…ですね」



「……」


濁りのないエメラルドグリーンの瞳で私を無言で見つめ何も言うことなくドアを閉めるなり真っ直ぐソファーに向かって歩いてくる



「……」


あ、あぁ…返事はなしか…ま、いいけど


少し複雑ながらも紫音さんを見ていると、ドサッとソファーに座り肘掛けに寄りかかりながら額を押さえる



「…?」


その何気ない姿に私は疑問に思う


紫音さん、どうしたんだろう…いつも紫音さんはソファーに座ると必ず本を読んだり何か書類らしき物を手にしていたのに


今は、目をつぶり何か心を落ち着かせてるようだ



もしかして、体調とか…悪いのかな…



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