誘拐犯は…神様だったのです!



いや、でも…紫音さんにかぎって…そんなことあるのかな?


でも、気になるし…



「あの、紫音さん?」


「………」


用紙を窓枠におき、彼に近づくとチラリと視線だけ私に向ける


「…なんだ」


「あ…いえ、えっと…」

「………」


「もしかして、体調とか悪いですか?」


「………?」


私の言葉にピクッと眉が動き、私を見ると無愛想にすぐ視線を反らす


「…別に」

「別にって…でも、なんか様子が…」


近くで見て分かったけど、心なしか汗も凄い


「何処か痛いんですか?それなら、ツヴァイさんに言って…何か貰ってきますよ?」


「……いい」


「いい…って…でも」


「凜、それ以上話すな」

「………う」


話すなって…ひ、酷い。心配してるのに…


それに触れるな…って、ことか…まぁ、そもそも偽装だし…心配する必要はなかったのかな


冷たく返されたことが少し切なくて、不意に視線を落とすとある物が目に入る―…




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