誘拐犯は…神様だったのです!




手を伸ばせば抱き合えるほどの距離だ



し、しまった…つい気持ちが先走って近付き過ぎちゃった


「ご、ごめんなさい」


頭を軽くさげ、ソファーの端まで移動すると―…

「そこまででいい」


「…へ?


ドサッ―…

「…え?」


紫音さんの声とともに何かが倒れる音が響き、それと同時に膝に感じる重さ


ちょっ、こ、これって…


「し、紫音さん…」


「なんでもするって言ったから」


た、確かに言ったけど…

「…う」

カァと顔と身体が熱くなり、言葉につまってしまう


今の状況はようは膝枕で…



下を見ると、満足したように口元を歪める彼と目が合う




もう…紫音さんってば…いつも私を突然、ドキドキさせるんだから…


まさか、膝枕をさせるなんて思っていなく、予想外のことに信じられないくらいドキドキしてしまい、紫音さんから視線をそらすと


彼は、息を深くはき、また怠そうに呼吸をする



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