誘拐犯は…神様だったのです!




う…なんか、この笑顔が怖い


いかにも作り笑顔と言うか、皮をはがせば般若(はんにゃ)の顔をしてるようだ


トールさんだけでも、精一杯なのにまたフウさんもだなんて…また苦労が増えそう



そうため息をはくと、フウさんは何事もなかったかのように"では、行きましょう"と呟き歩きだす



言うだけ言って、それですか…



まぁ、好きなだけ言えばいい。どうせ偽装なんだし…嫌いでも結構です…



そう諦め、付いていこうとするとあることを思いだす


あ!そうだ!私、フウさんとこんな会話をして落ち込んでる所じゃなかった!



「ふ、フウさん!」

「…なにか?」


彼の背中に声をかけると、真っ直ぐ私の瞳を見つめる



「あ、いえ…あのですね…」



「はい?」


「し、紫音さんは…どこですか?」


「……」



トールさんが来る前に紫音さんの包帯を替えようと思い、包帯を持って部屋を出ようとしてたのを忘れてた



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