誘拐犯は…神様だったのです!



トールさんは来ないわけだし、場所を聞くくらいならいいだろう


「……」

「………?」


私の質問にフウさんは一呼吸だけ口を閉ざし口元をわずかにあげる


「紫音様に、何か御用でも?」

「あ、はい…少し」


「そうですか、ですが残念なことに紫音様は昼過ぎまで帰って来ません」


「え…そうなんですか?」


「はい、朝早くに任務に出掛けましたので」


「………」


任務って…あんな怪我をしてダルそうだったのに?


そんな…それなら、なんで私ってば寝てしまったんだろう。起きて任務だとしても休んで欲しかったのに


「そう、ですか…」

「………」



なんだか、少し胸が痛みうつ向くとフウさんはそのまま何も言わずに歩きだし、私も彼に付いていく


紫音さん…大丈夫かな…


任務の内容は分からないけど、無事だといいな…傷口からまた血が出てないよね?


倒れてたりしてないよね?


「…紫音さん…」


「………」



そんな不安を心に抱き、私はフウさんといつもの部屋に向かったのであった―――……










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