誘拐犯は…神様だったのです!




「あぁ、もしかしてあれを取りたかったんだ」


「………」

「凜が一人で登れるような高さじゃない」


「…っ」

「怪我をしたら、大変だ」


ポンッと私の頭を軽く触ると、紫音さんは木に近付いていく


え…まさか、紫音さんが登るつもり?


ま、待って…でも紫音さん…


「あ、あの」

「…?」


紫音さんに近寄り、服の袖を掴むと頭にハテナを浮かべながら彼が私を見る


「欲しいんだろ?…あれ」


「そ、それは…そうですけど…でも、怪我…してるから」


「………」


5日経過してても、まだ傷はあるはずだし…あれから包帯もかえてないし、消毒もしてないんだから…


「大丈夫、もうほぼ完治してる」


「…え?」


そう言うと、紫音さんは右腕の袖をめくり、私はそれに合わせて腕を見ると、そこにはうっすらと傷が残ってるだけ




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