誘拐犯は…神様だったのです!
え…うそっ
「もう、治ったんですか!?」
かさぶたもないし、本当によく見ないと分からないくらいで…
信じられない思いで見ていると、袖をもとに戻し木に手を掛ける
「言っただろう、人間とは作りが違うと」
「それは、そうですけど…」
「心配しなくていい」
「………あ」
"待って"そう言い止めようとしたのも、つかの間
紫音さんは、身軽に木をかけ登る…いやかけ登ると言うより、風にのるようなしなやかな動きであっという間に用紙がある場所まで行ってしまった
「……」
す、凄い…まるで鳥のよう…あ、なんて…そもそも紫音さんは鴉天狗の血を引いてるんだから
鳥みたい、なんて表現は間違ってるけど…凄い
てか…本当に、紫音さんの言う通り傷は大丈夫だったんだ…私ってば心配し過ぎたのかな…
ただ、気持ちが先走り過ぎたのかも…
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